Google Play Musicが終了するけど移行先はYouTube Musicでいいのか?

Googleがもともとあった音楽配信サービスGoogle Play Musicの終了を発表してからだいぶ経ちますが、移行先として提示されているYouTube Musicとそもそも何が違うのか、移行先として本当にYouTube Musicでいいのかという話です。
Google PlayでYouTube Musicのレビューを見たら、評価2.8(2020年11月11日時点)という酷評で批判レビューを見てみるとやたらGoogle Play Musicから移行した人が多かったので。
レビューに書くことでもないので記事にすることにしました。

それぞれのサービスの違い

それぞれ何が違うのかということについて。

Google Play Music

Google Play Musicにはもともと月額固定料金で聴き放題のサブスクリプションと、それとは他に1曲単位の購入の2種類の使用法がありました。
どちらの場合も有料なので広告はなく、専用の再生アプリを使うことでログインしてある端末ならどこでも聞けるようになっており、仕組みは今のAmazon Musicに似ています。
音質は設定にもよりますが最大320kbpsとなっています。

YouTube Music

YouTube Musicは動画配信サービスのYouTubeの音楽再生に特化したサービスです。基本的にはYouTubeにアップロードされている音楽のMVやPV、それとは別に用意されている曲が基本となっています。しかし、アーティストによってはMVやPVしかないものもあり、この場合はYouTubeを再生しているのと全く同じになってしまいます。YouTube Musicにはサブスクリプションと無料の2種類があります。
無料版のYouTube Musicの場合、パソコンとモバイル端末で機能に違いがあります。パソコンでは画面が表示されていなくてもバックグラウンドで再生が継続されますが、モバイル版では、バックグラウンド再生に対応していません。さらに、いずれの場合でも広告が曲間に入り、また、オフライン再生ができずオンラインストリーミングに限られます。
サブスクリプションの場合は広告が除去され、オフライン再生が可能になります。ここで重要なのは有料でも無料でも実際に聞ける曲の数や質は変わりないということです。
音質はものによって異なりますが通常は128kbpsとなっています。
金額を含め差をまとめると…
サービス名 プラン 価格 広告 バックグラウンド再生 mp3でのエクスポート オフライン再生 音質
Google Play Music サブスク ¥980/月 なし 可能 不可 可能 ほぼすべて320kbps
一曲ごと だいたい¥250/曲 可能
YouTube Music サブスク ¥980/月 なし 可能 不可 可能 ほぼすべて128kbps
無料版 無料 あり 不可 不可

YouTube Musicへのライブラリの移行が促されているが…

移行した曲はYouTube Musicのライブラリ項目の中、アップロードされた曲というところにあります。もちろんアップロードされた曲には広告は入りませんし、バックグラウンド再生可能ですが、個人的には使い勝手がいいとは言えません。

結論を言うと…

いままでGoogle Play Musicで1曲ずつ購入していた場合

いままで購入した曲をとりあえずYouTube Musicに移行しておくと共に、Google Play Musicの音楽のファイルを、手元に置いておきましょう。
Google データエクスポートやパソコン版Google Play Musicを利用すると購入した曲をmp3でダウンロードすることができます。近いうちにできなくなる予定なので、急いでください。いまならまだ間に合います!
これらを任意のデバイスに保存しておけば、好きなプレーヤーで購入した音楽を再生することが出来ます。
今後新しい曲を購入したい場合には、Amazon Musicやレコチョクがオススメです。

いままでGoogle Play Musicでサブスクリプションを購入していた場合

YouTube MusicもGoogle Play Musicもサブスクリプションの金額は同じでかつYouTube Musicはほかのストリーミングサービスとは比較にならない数の曲を聴くことができます。
しかし、YouTube Musicは移行先としてお勧めしません。はっきり言って音質がいいとはいえなく、さらにYouTubeとの差があまり感じられないからです。代わりにAmazon Music UnlimitedやSpotifyなどのサービスをオススメします。(LINEミュージックは曲単位での購入が必須の曲も多いのであまりお勧めしません。)
ただし、YouTubeのサブスクリプションにYouTube Musicのサブスクリプションが含まれていることを考えれば、お得と考えることもできますので、YouTubeのサブスクリプションに興味がある方はじっくり検討したほうがいいでしょう。

最後に

Google Play Musicの終了は事実上の音楽販売市場からのGoogleの撤退です。移行先として提示されているYouTube Musicは決して同じサービスではないということです。YouTube MusicはYouTubeの音楽に特化したアプリです。コメント欄もなく音楽とは関係ない動画もあまりなくおすすめ機能の精度が高いのがいいところはいいんですが、やはり根本的に目的が違う以上同じように使うことはできません。Google Play Musicが、わたしからすれば、1番良かったですが…
他のサービスを研究しながら利用するしかなさそうです。

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